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税務・行政の投稿一覧

取締役の横領と法律・税務上の問題点

1 はじめに 企業の役員や従業員による横領行為について、相談を受けるケースは多々あります。 「まさか,彼(彼女)がこんなことをするなんて夢にも思わなかった!!」 信頼していた人に裏切られる事例には,これまで何度も見てきま […]

月曜日, 9月 26th, 2022

持続化給付金詐欺について執行猶予とされた事例

中村和洋です。 合計4500万円の持続化給付金の不正受給に関与したとして詐欺罪で起訴された事案について、今年1月31日、大阪地方裁判所は、懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡しました。 この事件については、私が弁護人を担 […]

金曜日, 7月 22nd, 2022

脱税事件の査察調査

1 査察調査と普通の税務調査の違い  脱税とは,「偽りその他不正の行為」によって税を免れる行為です。  脱税は犯罪であり,懲役刑や罰金刑が科されます. 例えば、所得税法違反の場合、10年以下の懲役,1000万円以下の罰金 […]

金曜日, 10月 15th, 2021

企業法務で知っておくべき税務上の問題点100

このたび,清文社から,「企業法務で知っておくべき税務上の問題点100」を上梓しました。 この本は,企業法務に特化して,弁護士がクライアントから相談を受けた際,問題となるべき税務問題,論点をピックアップし,その対処法につい […]

水曜日, 9月 1st, 2021

新刊紹介・新実務家のための税務相談(民法編)第2版

このたび,有斐閣から「新・実務家のための税務相談(民法編)第2版」が刊行されました。 このシリーズは,民法の個別のテーマ(時効や保証など)に沿って,民法と,税法それぞれに生じる問題点をコンパクトにまとめ好著です。 中村も […]

金曜日, 12月 18th, 2020

賭け麻雀と税金について

 つい先日,東京高検の黒川弘務検事長が,緊急事態宣言で外出自粛要請がなされている中,賭け麻雀を行っていたことが発覚し,辞職に追い込まれるという出来事がありました。  賭け麻雀は,賭博罪に該当しますが,勝ったお金についての […]

木曜日, 5月 28th, 2020

加算税と刑事罰について

弁護士の荒木誠です。  先日,有名お笑い芸人が国税局から多額の申告漏れを指摘されたということでニュースになっていたのは記憶に新しいと思います。  報道の中では,無申告加算税のほか,重加算税も課されていたため悪質だと指摘す […]

水曜日, 11月 20th, 2019

消費税の軽減税率について

弁護士の渡邉です。 本日10月1日より,消費税率がアップ。そして我が国初の軽減税率が導入されました。   なじみのない新ルールに世の中は大騒ぎ。 とはいえルールの内容はいたってシンプル。 ①原則として消費税率1 […]

火曜日, 10月 1st, 2019

タックス・ヘイブン税制について

最近,企業の海外進出が目覚ましく,国際課税の問題は避けて通れません。 国際課税についての重要な問題として,平成29年10月,タックス・ヘイブン税制に関し,注目すべき最高裁判例が出されました(いわゆる「デンソー事件」)。 […]

火曜日, 10月 16th, 2018

固定資産税について課税処分の無効を認めた事例

1 課税処分が無効に!  固定資産税の課税処分に重大な違法があるとして無効となり,納税者が全面勝訴した事例があります(大阪地裁平成24年2月10日判決・ウエストロージャパン掲載)。  この事件は筆者(中村)が原告代理人を […]

水曜日, 7月 11th, 2018

横目調査について

 税務調査では,納税者が金融機関に解説している口座の内容を調べることがよく行われます。これを銀行調査とか金融機関調査といいます。    その中で,実務上,「横目調査」と呼ばれる違法な調査が行われている実態があると指摘され […]

火曜日, 5月 8th, 2018

カジノ推進法について

1 はじめに  日本に「カジノ」ができるかもしれない,という話題で賛否両論が持ち上がっています。  大阪弁護士会でも,「カジノ解禁推進法対策プロジェクトチーム」が立ち上げられ,私(中村)も,委員に就任しています。  カジ […]

金曜日, 2月 23rd, 2018

プロフェッショナルを目指す人の税務判例入門

今年1月に,経済産業調査会から,「プロフェッショナルを目指す人の税務判例入門」を上梓しました。 税務のプロフェッショナルを目指す人達のために,重要な税務判例を取り上げ,ポイントを解説しました。 若手の公認会計士,税理士, […]

金曜日, 1月 19th, 2018

新刊(著書)紹介~新実務家のための税務相談(民法編)

先月22日に,私(中村和洋)も執筆者として参加した「新実務家のための税務相談(民法編)」が有斐閣から上梓されました。 この本の前身となった「実務家のための税務相談・民法編」は,目からウロコが落ちるほど新鮮な切り口で面白く […]

木曜日, 7月 6th, 2017

憲法について

新年あけましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 さて,近年,憲法9条を中心に憲法改正の是非が問われています。 そこで,新年最初の記事として,憲法のことについて取り上げてみました。 1 はじ […]

木曜日, 1月 5th, 2017

新刊(著書)紹介~事例に学ぶ企業と従業員の犯罪 予防・対応チェックポイント

今月20日に,経済産業調査会より,「事例に学ぶ企業と従業員の犯罪 予防・対応チェックポイント」が出版されます。 本書は,企業や従業員にかかわる犯罪について,解説したものですが,以下のような特徴があります。 ① 実務上,よ […]

木曜日, 12月 1st, 2016

WIN5で多額の払戻金を得た男性が,所得税法違反により在宅起訴された事件についての弁護人コメント

 先般,報道されましたとおり,WIN5により多額の払戻金を得た地方公務員の男性が,所得税法違反により在宅起訴されました。  当職ら(中村和洋,荒木誠)は同男性の弁護人に就任していますが,報道(大阪国税局の発表に基づくもの […]

金曜日, 11月 4th, 2016

書評(体系租税法)

2015年12月30日に水野忠恒教授の「体系租税法」が発行されました。 これは,マイナンバー制度などのトピックにも言及されており,最新の教科書といえます。 水野忠恒教授は,日本を代表する租税法学者で,この教科書は索引を含 […]

金曜日, 2月 5th, 2016

はずれ馬券に関する東京地裁判決について

はずれ馬券裁判ですが,類似事件の東京地裁の事案(北海道の男性)では,経費とは認められず,国が勝訴したとのことです。 この事案は,私は関与しておりませんが,報道によると,レースごとに個別に予想して馬券を購入したとして,機械 […]

木曜日, 5月 14th, 2015

馬券の払戻金に対する課税についての通達の改正

馬券の払戻金の課税について,通達の改正がなされるようです。 ただ,改正案は,「馬券を自動的に購入するソフトウェアを使用して独自の条件設定と計算式に基づいてインターネットを介して長期間にわたり多数回かつ頻繁に個々の馬券の的 […]

水曜日, 3月 25th, 2015

最高裁判決のご報告(はずれ馬券裁判)

1 はじめに はずれ馬券が必要経費となるかが争われていた刑事裁判について,3月10日,最高裁が検察官の上告を棄却しました。 これにより,被告人,弁護人の主張をほぼ全面的に認めたこれまでの地裁,高裁の判決が確定することにな […]

木曜日, 3月 12th, 2015

はずれ馬券訴訟(最高裁判決について)

はずれ馬券訴訟の刑事事件について,最高裁から,判決期日指定の連絡がありました。 本年3月10日午後3時に判決の言い渡しがなされるとのことです。 判決までに特に弁論の指定はありませんでしたので,一般的には控訴審の判断が維持 […]

水曜日, 2月 18th, 2015

はずれ馬券裁判(税務訴訟)の一審判決

競馬の払戻金で得た所得に関する事件の税務訴訟について,本日,大阪地方裁判所が判決を言い渡しました。 この裁判は,既に大阪地裁,大阪高裁で判決がなされている刑事事件(現在,検察官が上告受理申立てし,最高裁に係属中)とは異な […]

木曜日, 10月 2nd, 2014

はずれ馬券裁判(税務訴訟)の近況

馬券の払戻しによる所得について多額の課税がされている件については,先日,大阪高裁で判決が言い渡された刑事事件とは別に,国を被告として,課税処分の取消しを求めている税務訴訟が大阪地裁に係属しています。 この税務訴訟について […]

木曜日, 6月 12th, 2014

検察官の上告について~はずれ馬券裁判

本日,大阪高裁の判決に対して,検察官が,最高裁判所に上告しました(引用画像は最高裁判所の建物〔裁判所HP〕)。 大阪地裁,大阪高裁の判決は,いずれも,本件の被告人の一連の馬券購入は,「営利を目的とする継続的行為」に該当し […]

金曜日, 5月 23rd, 2014

「はずれ馬券裁判」の控訴審判決の解説

本年5月9日,大阪高等裁判所で,馬券の払戻金について,はずれ馬券の購入費をを必要経費と認める判決の言い渡しがなされました。 判決の内容について,主に一審判決との違いや検察官の主張を排斥した部分を中心に,紹介,解説いたしま […]

火曜日, 5月 20th, 2014

競馬裁判(控訴審)における検察官の主張と,弁護人の主張について

5月9日(金)午後1時30分から,馬券の払戻金により得た所得について単純無申告犯に問われている刑事事件について,大阪高等裁判所において,控訴審の判決があります。 控訴審における争点や,検察官・弁護人の主張,立証について, […]

水曜日, 4月 16th, 2014

競馬訴訟の続報

馬券の払戻金について多額の課税がなされ,単純無申告犯に問われている案件について,3月12日(水)午前10時30分から,大阪高等裁判所において,第1回控訴審の期日が開催されました。 検察官から控訴趣意書,控訴趣意書補充書が […]

木曜日, 3月 13th, 2014

競馬訴訟の経過報告

競馬により得た所得に多額の課税がなされた事案について,各方面から,経過のお問い合わせを受けておりますので,このブログで報告いたします。 まず,単純無申告犯に問われている刑事事件については,昨年5月23日に大阪地裁で判決( […]

火曜日, 2月 25th, 2014

ギャンブルと税金

競馬に限らず,ギャンブルによる所得を得た場合には,税金はどうなるのでしょうか。 例えば暴力団が,違法なカジノや野球賭博などを主催している場合,その主催者と客,それぞれに税金がかかります。 違法な所得であっても,人の担税力 […]

水曜日, 12月 25th, 2013

フランスにおける馬券に対する課税について

前回はアメリカ合衆国における馬券の払戻金に対する課税について説明しました。 今回は,フランス共和国における馬券に関する税について,どのようになっているのか紹介します。 凱旋門の画像を引用しましたが(Wikipedia), […]

金曜日, 12月 20th, 2013

アメリカにおける馬券に対する課税について

馬券の払戻金に対して過大な課税がされた裁判の件は,現在,高等裁判所の刑事裁判でも,地方裁判所の税務訴訟でも,互いの書面の提出が続いている段階で,まだ,結審の見通しは立っていません。 さて,今回の裁判をきっかけに,競馬の払 […]

水曜日, 12月 18th, 2013

競馬の税金事件の現状

競馬により多額の払戻金を得た方に対して,儲けを大きく上回る所得税の課税がなされ,単純無申告罪として刑事責任を問われた件の続報です。 報道のとおり,今年の5月23日に,有罪判決にはなったものの,はずれ馬券の購入費も全額経費 […]

水曜日, 9月 25th, 2013

ブログを始めました。

弁護士の中村和洋です。 ブログを始めることにいたしましたので,よろしくお願いいたします。 このブログでは,私の最も関心のある 1 刑事弁護のこと 2 行政事件や税務事件のこと 3 反社会的勢力対応のこと について,主に書 […]

火曜日, 9月 24th, 2013