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弁護士会将棋大会について


969899_494282547315301_2062973533_n 大阪弁護士会では,毎年,将棋大会が開催されています。

 有段者のA級と,級位者のB級に分かれて,トーナメント方式で優勝を競います。

 数年前に,私はB級で出場し優勝させていただくことができました。

 その後は,A級に参加していますが(昨年は都合がつかず,不参加),なかなか,勝ち進むことは難しいです。

 古いデータを整理していると,優勝者の弁として,数年前に大阪弁護士会の会報に載せた原稿のデータを発見しました。

 せっかくですので,このブログで,過去の栄光を思い出しつつ(!?),ご紹介させていただきます(当時の文章から,対局者の氏名を仮名にするなど,少し修正いたしました)。

 

 

        優勝者の弁

  このたび,将棋B級で優勝をさせていただいた中村和洋です。

 今回の決勝戦は,一昨年の前回と同じくF先生との対戦でした。

 前回の対戦では,私の四間飛車・美濃囲いに対して,相手の居飛車穴熊でした。

 しかし,そのときは私が一方的に攻め倒されてしまい,全くいいところのない将棋でした。

 その反省から,やはり,こちらも囲いを堅くして先攻しなければならないと思いました。

 そこで,この一年間,若手の広瀬章人プロの本を読んで四間飛車穴熊の定跡の勉強をしました。

 また,5手詰めなどの詰将棋に勤しんでまいりました。

 その上でのぞんだ今回の決勝では,予想通り,互いにガチガチの穴熊に囲い合うという対戦となりました。

 私が先攻しようと思っていたのですが,相手の素早く,力強い攻めに防戦一方となってしまい,なかなか敵陣に迫ることができませんでした。

 しかしながら,遅い時間であったことと対局時間が長引いたことが影響したのか,相手が中盤で角をタダで損をするという失着を指されました。

 そこで形勢が逆転し,後は慎重に指し続けたことで,何とか勝利を物にすることができました

 2時間の大熱戦でした。

 私は,以前検事をしていたときから,将棋が好きで,大山康晴15世名人の将棋に憧れていました。

 最初のうちは,四間飛車を中心に,むしろ受けを重視した指し方をしていました。

 その後,弁護士として厳しい競争環境に身を置くようになった結果,棋風が積極的に変化したようで,最近はどんどん攻める手を好むようになりました

 相手の手を先の先まで読んで,対応を考えるということでは,将棋は,弁護士の仕事に通じるところがあります。

 また,敗戦のときに,自分の口ではっきりと「負けました。」と言わなければならないという潔いところが,すばらしいと思っています。

 年齢の離れた人同士でも,すぐに打ち解けて楽しめる娯楽ですし,わかりやすい入門書もたくさん出ており,また,インターネットで対戦も楽しめます。

 皆さまにも,一生楽しめる趣味として,将棋をぜひともお勧めします!!